顔汗がひどい… | 汗かき体質の原因と改善のための対策方法
汗の量が多く、生活の様々な場面で支障をきたす「汗かき体質」。特に、顔の汗は周囲の人からも目立ちやすく、悩みも深くなりがちです。
今回は、そんな汗かき体質の原因と改善のための対策方法についてまとめます。
汗かき体質による悪影響
汗かき体質だと、「顔汗がひどい」「拭いても拭いても汗が出る…」「化粧が崩れる」など、普段の生活や仕事において様々な悪影響を及ぼすことがあります。
- 人前での発表の際など、緊張からボタボタと顔汗をかく
- 営業の外回り中など、すぐに汗だくになる
- 学校の試験の際に、手汗や顔汗がひどい状態になり答案用紙が濡れる
- 顔汗でメイクがドロドロになり、恥ずかしい思いをする
このような汗の悩みは他人にはなかなか相談しにくく、一人で抱え込んでしまう人が少なくありません。
ひどい場合には、人前で汗をかくことへの恐怖感から、他人と接すること自体が苦痛になってしまうというケースもみられます。
汗かき体質の原因
汗かき体質になる原因として、下記のようなものがあげられます。
1.運動不足
慢性的な運動不足が続くと、汗腺の衰えによって腕や脚などの汗が減少しやすくなります。その分、体や顔など特定の部位から集中して汗をかきやすくなるため、汗を多くかくと感じるようになります。
また、運動不足によって皮下脂肪が多い場合には、体に熱がこもることで汗をかきやすくなります。
2.新陳代謝が活発
体質的に新陳代謝が活発であることで、汗をかきやすい人もいます。これは決して悪いことではなく、体質的には良いことの方が多いです。汗も比較的サラサラしていて、臭いの少ないタイプといえます。
3.病気が潜んでいる
バセドウ病や自律神経失調症、糖尿病などが原因となって汗が異常に出ることがあります。また、更年期の女性であれば、ホルモンバランスの変化からくる更年期障害が原因の場合もあります。
4.多汗症
異常に多くの汗をかき、生活に支障をきたす「多汗症(たかんしょう)」という病気があります。特に、手のひらや顔、頭部など特定の部位に多く汗をかく「局所多汗症」は、生まれつきの体質が原因であることが多いとされています。

汗かき体質の改善方法
汗かき体質を改善するための対策方法として、下記のようなものがあげられます。
1.運動で意図的に汗をかく
運動不足などによる肥満や汗腺の衰えがある場合には、普段から意識して体を動かす対策が有効です。
ジョギングやホットヨガなど汗をかきやすい運動を続けて汗腺を鍛えることで、全身からうまく体温調整ができるようになっていきます。
2.食生活を見直す
全体的な食生活のバランスを見直していくのはもちろん、汗かき体質に良いとされる食べ物を積極的に取り入れるようにすると良いでしょう。
3.ストレスを溜め込まない
ストレスにより自律神経のバランスが乱れると汗かきやすくなります。気晴らしになるような趣味を見つける、スポーツなどで気分転換をする、アロマバスで半身浴をするなど、ストレス解消やリラックスを心がけるようにしましょう。
また、規則正しい生活リズムや十分な睡眠時間の確保など、基本的な生活習慣の改善に取り組むことも大切です。
多汗症の治療
緊張や気温に関係なく汗がひどいなど、多汗症が疑われる場合にはその治療に取り組むことが根本的な対策になります。
多汗症による汗かき体質の根本的な改善には、ETS手術などが代表的です。
顔汗がひどい時のとっさの対策
汗かき体質改善のために色々気をつけているけれど、顔汗が止まらなくてポタポタ落ちる…。そんな緊急事態には、下記のような対策方法を試してみてください。
1.冷たいものを首に当てる
首に冷たいものを当てると顔から上の体温が下がり、顔汗が止まりやすくなります。保冷材や、夏場は凍らせたペットボトルなどを持ち歩くのも良いでしょう。
2.胸の上部を縛る
胸を紐のようなもので圧迫するように縛ると、そこよりも上で汗をかきにくくなります(反側発汗)。
舞妓さんが分厚い着物を着ても汗で化粧が崩れないのは、帯を巻いて圧迫しているからだといわれています。
3.濡れタオルで顔を拭く
濡れタオルで顔を拭くと、水分が蒸発する時に体温を奪い、顔の表面の温度が下がって汗がひきやすくなります。
4.顔汗用の制汗剤を使う
顔汗がひどい場合には、顔汗用の制汗剤を使用するのも良いでしょう。「サラフェプラス」などの商品が代表的です。
まとめ
今回は、汗かき体質の原因と改善のための対策方法についてご紹介しました。
体や顔の汗がひどいと、様々な場面で不便を感じてしまうものです。早めの対策を心がけ、快適に生活を送れるよう改善に取り組んでいくようにしましょう。