顔から汗が止まらない病気 | 顔面多汗症の原因と病院での治療方法

顔から汗が止まらない病気 | 顔面多汗症の原因と病院での治療方法

顔から汗が止まらない病気 | 顔面多汗症の原因と病院での治療方法

不快な気分になったり、コミュニケーションの妨げの原因となる「顔汗」。あなたは下記のような悩みを感じたことはありませんか?

  • 冬でも顔から汗が止まらない
  • 常に汗を拭きながら人と話さなければならない
  • 面接や商談、デートなど緊張するシーンで汗が噴き出る

「顔から汗が止まらない」「ポタポタと下に垂れるほど顔から汗をかく」といった症状は、もしかすると「顔面多汗症(がんめんたかんしょう)」という病気かもしれません。

今回は、顔面多汗症の原因と病院での治療方法についてまとめます。

顔面多汗症とは

顔面多汗症とは、名前の通り顔から多量の汗をかく病気です。

誰でも真夏の暑い時や運動をした後や、辛いものを食べた時などは顔から流れるような汗が出ることがあります。また、その汗の量は個人差があり、いわゆる「汗っかき」の人もいれば真夏でもほとんど汗をかかない人がいます。

しかし、顔面多汗症の人は「汗っかき」の人と違って、気温等に関わらず汗をかきます。緊張や不安を感じる場面だけでなく、平常時のリラックスした状態でも顔から汗が止まらないような状態になるため、日常生活に支障をきたすことがあります。

顔面多汗症の原因

顔から汗が止まらない病気「顔面多汗症」の原因

顔面多汗症の原因は未だはっきりとは解明されていませんが、下記の事項との関連性が指摘されています。

1.交感神経の異常な活動

汗をかくメカニズムには大きく3つあり、「温熱性発汗(暑い夏や運動時に体温を下げようとして出る汗)」と「味覚性発汗(辛いもの、酸っぱいものを食べた時に出る汗)」、「精神性発汗(緊張・興奮した時に出る汗)」に分けられます。

このうち精神性発汗には交感神経が深く関わっているのですが、その活動が異常に活発化されることが顔面多汗症の原因に関わっていると考えられています。

2.遺伝

親のどちらかに顔面多汗症の病気が疑われる場合、子供も顔面多汗症を発症する可能性が高いといわれています。

3.その他の病気

他の疾患等が原因となって汗が多く出る場合もあります(続発性多汗症)。更年期を迎えた女性に多いのが、更年期障害のホットフラッシュ(異常なほてり)が原因の多汗です。

その他、バゼドウ病や自律神経失調症、糖尿病や肥満などでも顔面に大量の汗をかくことがあります。汗の量が気になる場合は一度病院で診察を受けておくと安心です。

顔面多汗症の治療方法

顔から汗が止まらない病気「顔面多汗症」の病院での治療方法

まずは顔から汗が止まらないという症状があることを病院で相談するといいでしょう。上記のように別の病気が隠されているケースもあります。

もし病院で顔面多汗症と診断された場合の治療方法としては、下記のようなものが代表的です。

1.手術

交感神経を胸のあたりの高さで切断し、それより上部へ発汗の指令が伝達されるのを遮断する手術、いわゆる「胸腔鏡下交感神経節遮断術(ETS手術)」による治療法があります。顔だけでなく手や頭から出る汗も止めることができますが、体の別の場所(背中や胸、太ももなど)から大量の汗をかくという副作用もあり、慎重な判断が必要です。

2.ボトックス注射

ボツリヌス菌という薬剤を注射することで汗を止める治療です。注射だけで済むので非常に短時間で治療を受けられ、体に傷もつかないというメリットがあります。ただし、効果の持続が約半年と短いことや、保険が適用されないため治療費が高額にのぼるというデメリットもあります。

3.薬の服用

神経遮断薬(プロパンテリンなど)を服用することで汗を減らすことができます。薬の副作用として、のどが渇く、排尿しにくくなる、目がかすむといった症状が現れる場合があります。

漢方薬では、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)などが多汗症の治療に用いられることがあります。

まとめ

今回は、顔から汗が止まらない病気「顔面多汗症」の原因と病院での治療方法についてご紹介しました。

顔面多汗症の原因は未だはっきりと解明されていませんが、治療方法はいくつかあります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、信頼のできる病院でしっかりと相談をして、自分のライフスタイルにあった治療を進めていくことが大切です。