顔汗がすごい… | 顔に汗をかきやすい原因と対策方法
多汗症のように、顔に汗をかきやすいことで悩む人は多くいます。顔汗が過剰に出ると、仕事の面談やプレゼンテーションに影響したり、学校生活でも人前で話すことができなかったり、女性だと化粧が崩れてしまったりと日常生活に支障が出てしまいます。
今回は、顔に汗をかきやすい原因と対策方法についてまとめます。
顔汗がすごい原因
汗が出る原因は大きく分けて3つあります。暑い時や運動をした時に出る「温熱性発汗」、辛いものや酸っぱいものを食べた時等に出る「味覚性発汗」、そして緊張や不安が原因で出る「精神性発汗」です。
顔に汗をかきやすい人は、これらの様々な発汗のシーンにおいて過剰なほどに汗をかいてしまいます。
- ちょっと駅まで急いで歩いただけで顔から滝のような汗が出る
- 食事をとると必ず顔や頭から大量の汗をかく
- 人前で喋ると緊張で顔から汗が噴き出てポタポタと落ちる
顔汗がすごいと感じる原因は様々ですが、運動不足や新陳代謝が活発であることが原因であったり、または多汗症体質である場合もあります。多汗症の原因ははっきりとしてはいませんが、親が多汗症の場合には遺伝する確率が高いといわれてます。
また、更年期障害や糖尿病、バセドウ病などが原因になっているケースもあるため注意が必要です。
顔汗を抑える対策
顔に汗をかきやすい場合、いくつかの対策方法があります。
ツボ押し
顔汗がすごい時、手軽な対処方法の一つに「ツボ押し」があります。後谿(こけい)や陰郄(いんげき)などのツボが代表的です。

また、今日は人前で喋らないといけない、緊張する用事があるという時などは、あらかじめ脇の下あたり(第六肋間あたり)を帯などでぎゅっと縛るように押さえておくという方法もあります。これは「半側発汗」という体の反応を利用したもので、体を胸のあたりで圧迫することで、その位置より上部の汗をかきにくくする効果があります。
舞妓さんがあれだけ重い着物を着ても顔汗が出なくて白粉が崩れないのは、帯で体を締めけているからだともいわれています。
制汗剤
顔汗対策の最も手軽な方法は制汗剤を使うことです。ただし、脇の下に使うタイプの制汗剤を顔に塗るのは危険です。顔の皮膚がかぶれたり、かゆみが出る危険性がある他、万が一目に入ってしまったりすると大変です。
顔には顔汗用の制汗剤があるのでそれを使うようにしましょう。特に有名なのは化粧下地にもなるクリームタイプの「サラフェプラス」という制汗剤です。
ETS手術
顔汗がすごいため、日常生活に深刻な支障が出ている場合には、多汗症のETS手術をするという選択肢もあります。
ETS手術は交感神経の一部を遮断することで手足や顔などの汗を抑える方法ですが、手術後に他の場所から汗を大量にかく「代償性発汗」という副作用があります。
ひどい代償性発汗によって手術したことを後悔するケースもあるため、手術は医師と相談の上、慎重に検討する必要があります。

まとめ
今回は、顔に汗をかきやすい原因と対策方法についてご紹介しました。
顔汗がすごいと、生活や仕事の様々な場面で支障をきたしてしまうことがあります。他人から指摘を受けて恥ずかしい思いをすることがないよう、早めの対策を心がけるようにしましょう。